ラッコ親子を撮った! ~霧多布岬

浜中町霧多布岬に野生のラッコが現れるというニュースを度々目にしていた。
いつかはこの目でラッコの姿を見てみたいと願っていたのだが、本年6月ついにその機会を得た。
野鳥や動物を撮影しながら道東をまわる旅。
3泊4日で釧路、厚岸、浜中町、そして春国岱、根室を巡った。
野鳥の姿はあまりなく残念な思いをしたが、メインと考えていたラッコの撮影は成功した。


霧多布岬(正しくは湯沸岬?)は、霧多布島の東から太平洋に伸びる細長い岬で、先端まで遊歩道が整備され、途中には灯台もある。
ラッコが見られるのは、岬の根元付近と、先端のあたりだという。

崖下の海には、こんなふうに海藻が茂っている

MAPに「ラッコ生息地」とあるポイントで少し待つと、さっそくラッコが現れた。
ここでは高い崖の上から50メートルくらい下の海面を見下ろすかたちになる。
肉眼では本当に小さくしか見えないので、双眼鏡か超望遠レンズ付きカメラがないとツラい。
撮影には800mm相当のレンズを使ったから、映像ではそこそこ大きく写っている。

16:9の動画なら、800mm相当で このくらいの感じ

遠い沖から遥々泳いで現れた個体は、崖下を偵察した後、すぐに去っていった。
単独行動中のオスのように思う。

※ 少しトリミング

それから数時間後、子どもをおなかに乗せた母ラッコが現れた。
子どもは生まれたばかりのようで、まだ小さく、モコモコしていてカワイイ。お母さんのおなかの上で毛繕いをしてもらったりお尻のケアをしてもらったりしている。
お母さんは、ときどき子供を離して、プカプカと浮かぶに任せている。
子どもは身をくねらせたりジタバタしたりする。
まるで生きたぬいぐるみのようで凄まじくカワイイのだ!

※ 大きくトリミング

今や日本の水族館で飼育されている個体がわずか3頭というラッコ。
ここでは、そんな貴重なラッコが自然の中で生き生きと暮らす様子を観察できるのだから凄い。
いきもの大好き人間としては、おおいにお勧めしたい観光スポットだが、大声を上げたり、ドローンを飛ばしたりなどの迷惑行為を行う観光客もいるようで不安もある。
ストレスを与えないように、静かに優しくラッコたちの生活を見守りたいものだ。