かんじき履いて彫刻めぐりしてみた~札幌芸術の森・野外美術館
札幌芸術の森の野外美術館は冬季間は休館となりますが、1月中旬から3月上旬 (雪の状況にもよる) の間、“かんじき”を履いて、雪をかぶった彫刻たちを見て周ることができます。
こちら芸術の森センターで申し込みをします。
申し込み用紙に氏名、携帯番号などを記入し、かんじきの貸し出し料金500円を払います。
かんじきを履くためには長靴が必要ですが、履いてこなくても借りることができます。子供用には貸し出し無料のプラスチックかんじきが用意されています。
これが“かんじき”です。
履き方については、写真付きで詳しく解説が載った説明書きがもらえるので大丈夫。
動画で予習もしてきたので、意外に簡単に装着できました。
でも、紐の締め付けがゆるかったり、結びをしっかりしていないと、歩いているうちに脱げてしまって苦労します。(この写真が正解かどうか正直わかりません。もしかして間違っていたかも)
この広大なエリアを歩いて周ります。
雪に埋もれて走破困難な場所もところどころにあるとのこと。
いよいよウォーキングスタート。
かんじきでは、踏み固められた道は歩きづらい。
新雪を踏みしめて未踏の地へ分け入っていくときこそ真価を発揮します。
足の面積が広がって、その大きな面でやわらかい雪原を踏みしめていく感触がとても面白い。
※ 隠された庭への道 ダニ・カラヴァン
受付でもらえる地図を片手に、彫刻を探して歩きます。
彫刻には番号が振られていて、一応それにしたがって歩いてみますが、6番あたりの彫刻で、前日の雪のため行く先がわかりづらくなっていました。
かんじきも脱げてしまい、この先を行くのは断念。
別の歩きやすいコースを探すことにしました。
かんじきは何度も履き直すことになるかも。最初にもらった説明書きはいつでも見られるようにしておくが吉です。
※ 亜古 佐藤忠良
キュートな少女の像。ポーズがかわいい。
いっしょに自撮りするのも良い彫像ですね。
※ コタンクルカムイの詩 米坂ヒデノリ
坂道を少し登ると、木々の間に彫刻が。
このフクロウからは人知を超えた力を感じます。
ハリーハウゼンのブーボを連想しました。別に似てないけど。
いたるところに動物の足跡が残っています。
これはキタキツネのものでしょうか。立ち木を迂回して歩いていますね。
※ 風と舞う日 峯田敏郎
躍動感のある彫刻ですね。
本来、夏が似合いそうな作品と思われますが、雪景色の中で見るとシュールな味があります。
※ 花まい 雨宮恵子
美しい裸婦像です。
スタイルも理想的ですが、なにより表情が素敵です。
※ 大地からの閃光 飯田善國
この巨大なオブジェが風に吹かれて回ります。
銀の羽根に反射した太陽の光が、雪面を輝かせて、それがゆっくりと動いていきます。圧巻。
※ 異・空間 内田晴之
ひときわ目立つ赤い色彩。
これは雪原にあってこそ映える気が。
彫刻作品のそばには、ところどころにクイズのボードが立っています。
これは別のイベント“ねんどくんのかんじき大冒険”で使用されるもの。
子供さんたちはこちらのイベントで園内をめぐるのも良いかもです。
※ 道標 けものを背負う男 本田明二
最後に一番気に入った作品を。
これはなんとも味のある…
長身の男が仔馬のような動物を背負っていますよ。
まだ生きていて暴れる動物を背負ってなお涼しい顔。彼は狩人か、それとも心優しい獣医なのか…
前日は大荒れの天気で降雪量も多く、かんじきを履いても歩くのが困難であり、エリアの半分も攻略できませんでしたが、とても楽しい散策ができました。
まだまだ見るべき彫刻も多くの残してきたので、別の機会に再チャレンジもありかなと思っています。
かんじきで歩くと、普段使わない筋肉が疲労するので要注意です。私の場合は股関節が多少痛みました。風呂で回復しましたけど。
車で来る場合は駐車料金500円が必要です。
イベントの詳細は公式ベージでご確認ください。