道産そば乾麺どれが美味いの? 大晦日直前特集

そばの産地として名高い北海道。
道内には、生産地の名を冠したブランドそばがいくつもあり、乾麺となってスーパーや土産物で売られています。でも、名前は知っているけど、食べたことはないなぁという方が案外多いのでは?
かくいう私も、それらの乾そばを食べたことはありませんでした。
もうすぐ大晦日ということで、この機会に近所で乾そばをまとめ買い。
年越しそばにふさわしい一品を見つけようという企画を思いつきました。
これから、上の写真の四品を食べ比べて、感じたことをちょこっとづつ書いていきますよ。
 
 

つゆは道民のスタンダード、キッコーマンの“めんみ”を選びました。
最近は、かつおの香りが強いタイプなど、いろいろなつゆが発売されていますが、いろいろ試したあげく、結局めんみに戻ってきてしまいます。
普段から食べ慣れたつゆの方が、めんの違いが分かりやすいかなと考えた次第です。
 
それでは、それぞれのそばを実際に食していきましょう。
 
 

歯舞 昆布そば

■ 歯舞昆布そば

販売者 歯舞漁業協同組合 298円
風味豊かなそば粉に、歯舞昆布を練りこみました。とのフレーズが。
昆布を練り込むことで特徴を出したそばのようです。

やや緑色の細い麺です。

茹で上がった状態です。
 

するっと行けます。のどごしは良いです。
かすかに昆布のうま味があるけれど、それほど強く主張しない感じです。ほどよい風味です。
つゆがよく絡む気がします。細麺の効果でしょうか?
軽く、つるつると軽快にいける感じです。
これは一食一袋いきたいですね。写真の量では食べ足りないです。
値段は一番安いのですが、侮れない実力です。
 
 

北海道オホーツク 十割サロマの乾そば

■ 北海道オホーツク 十割サロマの乾そば
 
販売者 はまほろ 556円
オホーツクの冷涼な気候とミネラル豊富な海風をうけ、粘土質の土壌で育ったそば。
石臼挽きそば粉100パーセント。
 

やや短く切られた平べったい麺です。
 

茹でているときの香りが強いです。
とろっとした濃~いそば湯が出ました。
そばを食べる気まんまんのあまり、ゆで汁を思いっきりシンクにぶちまけてしまいました。大失敗 (泣)

さすがの十割。そばがざらっとしていて舌に重い感じがあります。
コシが強い麺。硬いと紙一重。噛み応えあり。ぶつぶつ切れることはありません。
めんみの強い味に負けない蕎麦の存在感。
ガツンと、そばっぽさを楽しみたいならコレでしょう。
 
 

摩周八割そば

■ 摩周八割そば
 
販売者 摩周湖農業協同組合 410円
弟子屈町摩周地域のそばは幻とも呼ばれているらしいです。
早めの刈り取りと天日干しで、品質の良いそば粉が生まれるそう。
 

乾麺の状態でも、美味しそうな見た目です。
 

※ 正直、どのそばも同じに見えますね (*´Д`)

つるっとなめらかな食感。ほどよいコシがあります。
一番なじみのある二八そばだからでしょうか。安定のおいしさ。
飛び抜けた特徴は感じられないが、良いものを食べたという満足感があります。
言われなければ乾麺という気がしないですね。
これは…素直にうまいです。
 
 

極みの逸品 満月の華

■ 極みの逸品 満月の華
 
販売者 株式会社ほろかない 518円
全国そば生産量日本一の幌加内からエントリー。
日本観光文化協会 特産大賞2019グランプリとある名品です。
 

あまり聞いたことがない九割のそばですね。
八割よりやや太い麺です。
 

食感は二八そばに近く、十割からは遠い感じです。なめらかさがあります。
これも非常にいいバランス。
香りもよく、つるっと美味しいそばです。万人受けするでしょう。
そば湯も取れますが、十割よりは薄いです。
でも、この濃さはちょうどよく、ぐびぐびと飲んでしまいました。
 

そば湯です。
 
 

総括

「しょせんは乾麺」などと思っていた自分を叱りたい。

茹で上がりの見た目は、そば屋さんの麺と区別がつかないし、味も予想を大きく上回るレベルでした。
日頃、スーパーで冷蔵半生タイプのそばを選んでいた自分ですが、これからは選択肢が増えるでしょう。

さて、順位をつけるなどと野暮なことはしませんが、今回紹介した四品の中で、晴れの大晦日に食するそばを一つ選ぶとしたら…

摩周八割そば
ですかね…これが一番私の好みでした。

みなさんも、スーパーで北海道産の乾麺を見かけたら、ぜひ買って食べてみてくださいね。