宮島沼に集結する6万羽のマガンたちがワールドクラスの凄さだった。

東北地方での越冬を終えたマガンたちの群れが、北への旅立ちに備えて宮島沼に集結しています。
発表によると、4月19日の時点で、飛来したマガンの数は6万羽とのこと。

早朝に一斉に沼を飛び立つ「ねぐら立ち」。
近くの田んぼで食事にいそしみ日暮れに頃には群れをなして帰ってくるという「ねぐら入り」。
それらは、この時期の風物詩として鳥愛好家ばかりでなく一般の人々の注目をも集め、ある意味で観光イベントにもなっています。
今回は、夕暮れ時を狙って「ねぐら入り」を観察しようと現地に来てみました。
はたしてどんな光景が見られるのでしょうか。
 
 

この建物は「宮島沼 水鳥・湿地センター」。
 

マガンや水鳥、その他の自然を観察に来る人たちに情報を提供しています。
写真展も開催されていました。
 
 

宮島沼の大きさは約30ヘクタール。
サッカー場40面に相当する広さです。(公式より)
岸に立って眺めると、それほど大きい感じはしません。
 
 

センターの近くには観察小屋と、観察者が鳥たちから身を隠す壁が設置されています。
なんだか軍事施設っぽくも見えます。


 

午後6時ころ、先着組が少数、沼に戻ってきていました。
 

ギャラリーも集まりはじめました。
突堤には、家族連れなどの一般客が多いです。
観察小屋のあたりには、バズーカ砲並のレンズを装着した写真家たちも集結していました。
 
 

陽が傾きはじめると、V字の編隊を組んだマガンたちが、つぎつぎに集まってきました。
 

マガンなどの大型の鳥がV字編隊を組む理由は、先頭の鳥が羽ばたくことで生じた気流が、ななめ後ろの鳥の体を浮き上がらせる効果をもたらし、その後ろ、また後ろへと効果が波及して、編隊の鳥たちの体力を温存させることができるかららしい。
そして、先頭の鳥がバテると後ろの鳥が交代で前に行くというリレーを行っているんですって。
 
 

マガンたちが、こぼれ落ちるように着水していきます。
着水寸前に体をゆすってバランスを取っているように見えますが、なんだか不安定な感じがします。これにも合理的な意味があるんでしょうか…

夕日が雲に赤い光を映して、幻想的な空になっています。
そんな風景をバックに、とぎれることなく後から後から編隊が現れ、水面に降りていきます。
 
 

すでに数万羽のマガンが水面に降りていましたが、何かの切っ掛けで突然パニックを起こし、一斉に飛び立ちました。
空を覆いつくすマガンの群れ。
鳴き声と羽音が凄く、風圧を感じた気さえしました。
 

早朝に見られるという「ねぐら立ち」を思わせる光景を、この時間に見られたのは幸運でした。
このあと、鳥たちは何事もなかったように、また沼に降りていきましたよ。
 
 

だいぶ暗くなりました。
もう、沼は一面マガンに覆いつくされてしまいましたが、それでも飛来する群れは一向に減る気配がありません。まだ続々と空から集まってきます。
 

岸辺のかなり近くまで鳥たちが来ています。
人間たちと距離を置くスペースも既に無いようです。
完全に暗くなるまで続いたおよそ1時間の「ねぐら入り」。
いつまでもいつまでも見ていたい気持ちでした。
 
 

想像していた以上に壮大なショーでした。
自然の偉大さに、ただただ感動。地球に生まれて良かった~!!