エゾハルゼミの合唱を聴きに森へ行った。あのお方にも出会った。
エゾハルゼミが鳴く季節が大好きです。
日も長くなり、夏が来るのも近いぞと感じます。
今年も彼らの合唱が始まったと聞き、さっそく近所の森に行ってみました。
記念塔口から入って遊歩道を気の向くまま歩いていきます。
このあたりでも、ちらほらとセミの鳴き声が聴こえます。
奥へと進むにつれて、セミの声が大きく、多数になっていきます。
遊歩道を歩きながら、セミの合唱を拾ってみました。
動画では特に何も起こりませんけど。
左右の木々を見渡して、セミの姿や抜け殻が見つからないか探したのですが、これだけ声がする割にほとんど見つかりませんでした。
やっとのこと見つけたのが、この抜け殻たったひとつ。
彼らの大半は、遊歩道から離れた奥深くの木々で脱皮をしたのでしょうか。
大沢口の方まで歩き、エゾユズリハコースに入ります。
このあたりは大木が多く、原初の森の雰囲気が感じられます。
いつの間にかセミの声は聞こえなくなりました。
少し薄暗くて、どこか神秘的な雰囲気のある場所でした。
一息つこうかと足を止め、あたりを見渡すと、ふいに彼の姿が目に止まりました。
気配もなく、あまりにも無造作に佇んでいたので、あやうく見過ごすところでした。
10メートルもない距離にもかかわらず、わたしを警戒する様子もなく落ち着き払った振る舞いを見せてくれました。
実際は上の写真のように暗かったのですが、明るく撮れました。
こんな出会いは滅多にないですよね。幸運です。