遡上がピーク!千歳川~鮭を見て学ぼうpart 1
鮭の遡上がピークを迎えたと聞き、千歳へやってきました。
ここは道の駅サーモンパーク千歳。そのすぐ裏手を千歳川が流れ、橋のたもとに設置されたインディアン水車がフル稼働中です。
平日だというのに、駐車スペースは満杯。大型バスも止まっています。
インディアン水車が見下ろせる橋の賑わいはどうでしょうか。
なかなかの賑わいぶりです。はたして川面に鮭の姿はあるのでしょうか
こちらも大変な賑わい。ずごい数の鮭が上流をめざしています。
しかし、彼らが行き着くのは産卵地ではなく、人間が造り出した捕獲機の冷たいカゴの中なのです。
これがインディアン水車。せき止められた川の一角に水路が設けられ、そこを通り抜けた鮭が回転するカゴの中へ吸い込まれる仕組みです。
カゴからへ放り出された鮭は、作業員の手で生簀の中へ掃きこまれます。
鮭たちは、必死に抵抗するかのように床の上を跳ね回っています。
捕獲された鮭は食用ではなく、採卵などのふ化事業のために利用されるそうです。
ここまで上ってきた鮭は、すでに脂も少なく卵も固くなって美味しくないそうです。
さて、インディアン水車の横には「サケのふるさと千歳水族館」という施設があり、鮭はもちろん、川魚に関する様々な展示がみられるのですが…
今回はここを華麗にスルー! なんという暴挙!
鮭について学べる別の施設へと向かいます。
その前に、サーモンパークの地図をご覧ください。
千歳さけますの森 さけます情報館
千歳市街から道道16号支笏湖公園線を西へ走り、途中の案内版を頼りに右折してしばらく行くと、その施設はあります。
「千歳さけますの森 さけます情報館」は国立研究開発法人水産研究・教育機構の広報展示施設とのこと。
なんと入館料は無料です。
無料だからといって侮ってはいけない理由は、このあとわかります。
施設には二つの建物があり、こちらは展示棟。
さけますふ化事業の歴史、さけますの生態などが楽しく学べる展示となっています。
展示室の中央には大きな水槽。ヒメマス、ベニザケなどがゆうゆうと泳いでいます。
なんという貫禄!なんと猛々しい面構え!本物のベニザケ(オス)を間近で見たのは初めてです。
そしてこちらは模型。実際に持ち上げて、かたちや重さを実感できるようになっています。
他にも、触って楽しく学べる展示がいくつもあります。
こじんまりとした展示室ですが、内容は決して薄くありません。
そしてこちらが対面に建っている体験棟。
実はこの施設、この体験棟が真打ちでした。
ご覧ください。このハイテク展示室を。これらの筐体はインタラクティブな学びが可能なコンテンツを提供しているようです。
プロジェクターを用いた映像コンテンツも当然のことながら充実しています。
しかも、かなりの大画面。
しかし、これらもこの体験棟の展示の序章に過ぎません。
はい、水族館のバックヤードのようなこの展示室には、リアルな触感のアトラクションが満載なのでした。
その昔、筆者のわたしがバイトしていた水族館にも、こんな部屋がありました。
懐かしくて涙が出そうだ。
ふ化事業の一端に触れ、さけますに興味が沸いてくるすばらしい内容。
ハイテク展示と手作り感一杯の展示を並列するセンスもすばらしい。
最後のアトラクションで思い出を作って、この施設を後にしましょう。
まず、このコップを一つ持って、屋外に出ます。
この装置はなんでしょう。
写真ではわかりづらいですが、流しそうめんのようなパイプが装置から伸びて、川に達しているようです。
箱の中に稚魚がいました。これをすくって手元のコップに入れろとの指示です。
稚魚たちをコップに入れました。とても健康そうです。
これを流しそうめん風のパイプに放すんですね。
さぁ、お行き!自由になるんだ!!
流が速すぎてカメラが追いつかんかった。
パイプは川面へと伸びていました。
さようなら! 幸せになるんだよ!
なんだか、とてもいいことをした気分…
ここは本当に楽しい体験ができる施設です。
無料なのが申し訳なく思えるほど…
機会があったら、ぜひ訪ねてみてください!おすすめです!
住所 | 北海道千歳市蘭越9番 千歳さけます事業所内 |
電話 | 0123-23-2804 |
開館時間 | 10:00~16:00 |
休館日 | 火曜日(祝日の場合は開館)、年末年始(12月27日~1月5日) |
入館料 | 無料 |