千歳市防災学習交流センター「そなえーる」の地震体験マシンが想像以上だった話

千歳市防災学習交流センター「そなえーる」は、防災に関する情報の公開や、体験メニューの提供などを通じて、千歳市民の防災意識を高める役目を担う施設です。
でも、千歳市民以外でも入館可能ですし、思ったほど堅苦しい内容の展示でもないので、気軽に立ち寄ってみるのもアリな施設といえましょう。
なにより「地震体験コーナー」がリアリティあり過ぎでヤバいので、これを目当てに来館しても後悔はしないと思うんです。

2Fより上が展示室となっています。
大きな窓から自然光が入り込み、明るい雰囲気。
同時に大勢の人を収容できるよう、キャパシティ大きめのフロアに、展示物がゆとりをもって配置されています。
※ 現在はコロナ対策として、入場者数を制限しています。

まずは、大きなパネルが並ぶブースで災害について基礎的な知識を得ましょう。
こんなこともあったね的な過去の災害の写真もいくつか…

防災に関するお役立ち情報の展示です。
フリップは手作り感満載。
イラストは安定の“いらすとや”ww

このツナ缶ランプは優れたアイデアですね。
わたしも自宅にツナ缶を常備しておくことに決めました。

夏の車中泊旅行が恒例行事となっているわたしには、災害時の車中泊避難に何の不安もありませんが、やむを得ない場合以外にはお勧めできないとのこと。

★ これらは一部で、他にも役立つ展示が数多くありました。
 
 

こちらは体験メニューの一つ、「煙避難体験」です。
残念ながら、令和3年3月現在、休止中でした。(コロナ対策として)
 

このガラス張りの部屋が煙で一杯になり、体験者は低い姿勢で出口を目指すというクエストのようです。
赤い点線より上に頭が出るとブザーの警告を受けるという話でした。
煙はアロマ系の無害のもので、吸ってしまっても問題ないそうです。
自分も煙に巻かれながら匍匐前進してみたかったので、休止中だったのが残念。
 
 

そしてこちらが、この施設の目玉といえる「地震体験」のコーナーです。
五畳くらいの広さの床が、機械の力でグワングワンと動きます。
 

震度1から震度7までの揺れを作り出せるほか、日本で過去に起きた大規模地震の揺れ方を再現できるという優れものマシン。
 

このポールにしがみついて揺れに耐えるのですが、思いのほかハード (;゚Д゚)
ナメていると大変ですよマジで。
 
正面にモニターがあり、今体験している揺れの波形が表示されます。ポールにしがみつきながら、モニターを見上げるという格好です。
 
それでは、それぞれの震度を体験した感想を書いていきますね。

■ 震度1~2
これくらいの小さい地震は、わりとしょっちゅう起こっていますね。なにかに没頭していると気づかないこともあるレベルです。これ以上になると、すぐにTVをつけて速報に注目します。
 
■ ~震度5
ここまでは経験がありますが、やはり怖い。ポールにしがみつく腕にも力が入ります。それにしても、揺れ方がリアルです。
 
■ 震度7
最大震度  強烈な力で左右、上下に揺さぶられます。ポールから手を離せば吹っ飛ぶくらいの揺れ方です。
ここまでくると、適切な行動をとれる自信はないですわ。こんな地震に見舞われることがないよう祈るばかりです。
 
※ 過去の地震
地震発生当時の波形データを元にプログラムされ、忠実に揺れを再現しているのだと思われます。
 
■ 東日本大震災
かなり強い揺れが持続します。実際は、そんなに長い時間でなくとも、地震に揺さぶられていると長く感じます。しかも尻上がりに揺れが大きくなっていく。
 
■ 北海道胆振東部地震  震度7(厚真付近)
これは凄い。縦にも強く揺れて、最高に怖いです。当時、札幌で感じた揺れよりもはるかに強力。山崩れを引き起こすほどの地震の力に驚嘆しました。
 
 

他にも、「避難器具体験コーナー」や「予防実験コーナー」などがあるのですが、稼働していませんでした。
本来は、もっと内容豊富だったと思うので残念…


この記事を書いている日も、東北地方で地震がありました。
災害への備えは、今すぐにでも始めるべきですね。
この施設で防災の知識を得、心構えをあらたにするのが吉と思います。
 
 

 千歳市防災学習交流センター「そなえーる」

開館時間  (展示施設) 10:00 ~ 17:00
休館日   月曜日・毎月の最終火曜日・年末年始 
入館料   無料
 
直近の情報は公式より確認ください。