【12月~】冬の野幌森林公園いきものまとめ【~3月】

この冬、野幌森林公園に何度も出向きました。
カメラを首にぶら下げて静かな森を探索。
そこでは、いろいろないきものとの出会いがありました。
ときに深い雪に阻まれながらも、がんばって撮り溜めた写真をごらんください。
 
 

小動物北海道代表のエゾリス君です。
冬は耳毛が伸びてキュートさが3割アップします。
樹木の多い街中の公園でも見かけたりしますが、深い森の中で出会うと、また違ったありがたみを感じるので不思議。
 
 

そのポーズはなんっスか?
手の具合がたまらんのです。
どこか申し訳なさそうな表情もツボります。
 
 

これは雪が積もる前、12月初旬に撮影したキタキツネ。
とくに警戒するわけでもなく、眠そうに目を細めてこちらを見ていましたが、私が近づくとクルっと背を向け、ときおり振り返りながら藪の中へと消えていきました。
観光地のキツネと違って、物欲しそうに近寄ってきたりしないところが好感持てます。
 
 

そして記録的な大雪に埋もれた野幌森林公園。
雪面には動物たちの足跡があちこちに。
この足跡は、どうやらユキウサギのもののようです。
木の根元をぐるっと周ったり、なにかの理由で先へ進むのをやめて元の方向へ引き返したりしています。
雪の中で活動する動物たちの姿が目に浮かぶようで面白い。
 
 

これは、ねずみのなかまの足跡と思われます。
他にも違った形の足跡がいろいろ見られました。
この森には意外なほどたくさんの小動物が暮らしているようです。
 
 

この長方形のデカい穴は、クマゲラが掘ったものに違いありません。
クマゲラは、こうして深い穴を掘り、中に棲むアリや虫の幼虫を食べるそうです。
こうした穴は「船堀り」と呼ばれると本に書いてありました!
 
 

クマゲラさんがお仕事をされている場面を目撃しました。
雪が降りしきる中、一心不乱に樹皮を剥がすクマゲラ♀です。
何日がかりの仕事かわかりませんが、この木はてっぺんまでほぼ丸裸にされていました。
クマゲラの生活の痕跡を見つけたり、“きょ~ん”という鳴き声を耳にしたりはしょっちゅうでしたが、姿を間近で見ることができたのはそう多くありませんでした。
 
 

森でよく見かける小鳥トップ3を発表します。 
上から、ゴジュウカラ、ハシブトガラ、コゲラ、のみなさんです。
このお三方は、「またあなたですか(;´Д`)」というくらい毎度毎度必ず姿を見せてくれます。
森全体にはいったいどのくらいの羽数が生息しているのか想像もつきません。
撮ってくれとばかりに目の前にあらわれてくれるので、いっぱい写真を撮らせていただきました。
ありがとうございます。
 
 

森の一番奥では、ノスリさんが樹上で周囲に目を光らせていました。
獲物となる小鳥や野ネズミを探しているのでしょうか、頭をキョロキョロと動かし、ときどき「ん?」という顔になるのが面白いです。
 
 

オジロワシが森の上空を優雅に旋回する姿をたびたび見かけました。
白く美しい尾羽の輝きに目を奪われます。
撮影するたびに違う個体が写っており、少なくとも三羽のオジロワシが森の上空に現れています。
 

地上に大空にと、広大な敷地にふさわしく多様ないきものが暮らす野幌森林公園。
春になれば、また違った出会いが待っているはずです。
たぶんこれからも通いつづけます私は。